おはようございます!miekoです。
ふたつめの、自伝的小説「タカラモノ」からの一人芝居は、
東京のほのみの家に来ていた時に、医療ミスで亡くなったママの四十九日の日に、ママの妹みっちゃんと縁側で話しているシーン。
「あんたのこと、ママはいっつも自慢してたんやで。
『ほのみの机がな、前より大きくなって、場所も前、前の中央って変わっていくねん。こーんなでかい机なんやで。他の人の倍はある。部屋でいちばん大きな机やねんでぇ』って」
「あんたは小さい頃から身体も弱いし、運動もできひんし。
人と話せへんからすぐ逃げ出すし。
そんな子がたった一人で東京行って。いったいなにが出来るんやって。」
「あんた偉かったよ。いやな先輩にも逃げずに向き合ったり、家にお金入れるようになったりしてな、みんなびっくりやで。
ママは嬉しかったんや。あんたの成長を誰よりも喜んでいたで。」
「ええのか?ママが楽しみにしてたあんたの未来を、ここで止めていいのか?
ママはな、死んでも見てる。死んでも、あんたのこれからの成長を楽しみにしている。死んだ人に親孝行したってええやないの。東京に戻って、あんたはあんたの人生の続きを、もっとすごい物語をつくらなあかんねんて」
ヒコーキ雲が、白い矢印のように、東に向かって伸びていた。
◎四角いスツールに座って、和田さんがひとりで朗読しているだけなんだけど、青空や涙でぐちゃぐちゃになった顔で鼻をかむ二人が、本当にそこにいるようでした。
今、書いてて、また泣きそー!
今、会社!!