おはようございます!miekoです。
東京都現代美術館で「ミナペルホネン/皆川明つづく」を観てきました。素晴らしかった!
25年間のアーカイブと共にいろんな映像が流れていました。
1本の糸から布を織る工場さん、織った布に何枚もの版を重ねて柄を出していくプリント工場さん。
刺繍の試作を足踏みの横振りミシンで刺していく熟練のおばあさん。
サンプルを縫製しチェックする人。
モデルさんが着て補正するアトリエのスタッフたち。
量産用に1点1点複雑な刺繍のパンチを組んでいく職人さん。
そして製品を裁断し縫製する工場さん。
真剣に検品する人。
終わったらキレイに床掃除し、ミシンにカバーを掛けて帰る。
そんな30年くらい前まではあたりまえだった日本の服作りの風景が、つづいてる。
服を買ったお客さま、都会のバレエの先生、ヨーロッパのレストランのシェフ、東北でぶどうを育てるワイナリーの奥さん。
さまざまな人たちに愛されている。
そしてまた、愛される人に求められ生産され、つづいていく。
愛用されている服が10点くらい、お客様から借りて展示してありました。
思い出の言葉と共に。
「父が入院している時にこの服を着てお見舞いに行きました。
『いい服だね』いつもは無口な父が言いました。
『その服に負けないくらい心を磨きなさい』
その後父は亡くなりました。
この服を着るたび思い出します」
~今日の気づき~
これは、五木寛之さんの言っていた回想法ではないか。
五木寛之さんの講演⑤~よかったブログ420日目~ - mieko-chan’s diary
◎他にも心を打つエピソードがいっぱいありました。
糸の1本1本、刺繍の1針1針、服の1着1着、纏う1人ひとりに、
それぞれの思いがあり、つながっていく、と思いました。