mieko-chan’s diary

日々のよかったや気づきを書いてます。

東京都差別解消条例での合理的配慮の提供とは~よかったブログ380日目~

こんにちは!miekoです。

 

ちょっと固いタイトルですが、手話講習会の夏休みの宿題でやったものを、せっかくなので載せました。

興味のない方は飛ばしてください^^

 

 東京都では、東京2020オリンピック・パラリンピック大会を見据え、社会全体で障害者への理解を深め、差別を無くす取り組みを一層推進する為に、「東京都障害者差別解消条例」を制定し、2018年10月に施行された。
 その2年前の2016年4月に施行された「障害者差別解消法」と大きく異なるところは、合理的配慮の提供を国の行政機関・地方公共団体だけでなく、民間事業者にも「義務化」したところだ。


 では、合理的配慮の提供とは具体的にどんなことだろう。私が生活する中で気づいた事例を聴覚障害者を対象としたと思われるものに絞り考えてみた。


 都バス車内の電光掲示板に3つ先の停留所まで示される様になった。「筆談用具があります」と表示されている。コミュニティーバスの停留所に運行状況を検索できるQRコードが付いた。JR山手線の社内にモニターが増え、運行状況が分かりやすくなった。商業施設のトイレにフラッシュライトが設置された。人間ドックに耳マークが付いた受付があった。テレビCMに手話が付いたものがあった。ワイプが付いた番組が増えた。国立劇場の舞台袖に電光掲示板が付いた。歌舞伎座に字幕タブレットが付いた。野球場に大きな電光掲示板が付いた。タブレットで注文できる飲食店が増えた。タブレットのレジが増えた。セルフレジが増えた。車に自動ブレーキが付いた、等々。


 私が日常生活の中でみつけただけでも、こんなに出てくる。


 また、小池百合子東京都知事が元AKB高橋みなみさんのラジオ番組に出演された時に、「ホテルにインターフォンを押すと点滅する照明を付けた。」と言っていた。2020年に向けて、着々と準備が進んでいるのを感じる。


 書き出してみて気づいた。聴覚障害者の為に工夫されたであろうこれらのものは、健聴者の私にとっても便利だな、という事。国立劇場で見た歌舞伎教室では電光掲示板に長唄義太夫の唄が表示され、今まで聞き流していた唄の内容を、目で見る事により理解できた。


 物理的環境が整ってきた。あとは私たち一人ひとりの「意識」を変える必要がある。  私の両親は年齢が80代前半で腰が90度曲がっている。外に出ると人が親切にしてくれるそうだ。飛行機に乗った時など、「こちらへどうぞ。」と先に乗せてもらえたと喜んでいた。

 90歳近い伯母は最近耳が遠くなってきた。補聴器を付けていたが散歩していて落としてしまい、無くしてしまったそうだ。新しく作るのも、あと何年生きるかわからないからと躊躇している。その為に息子夫婦とのコミュニケーションがうまくいかなくなっていると聞いた。
 「いずれ、誰でも障害者になる。」自らも障害者で、株式会社楽天ソシオビジネスの女性社長川村薫さんの言葉だ。誰でも手話で話せる社会になっていれば、高齢者になって耳が聞こえづらくなったとしてもコミュニケーション出来るのに、と伯母の話を聞いて思った。


 障害者に対する差別や障壁の無い社会を作る事は、将来の自分のための「貯金」の様に感じた。それは、現金を2000万円持っているよりも必要な事だと思う。